故郷指宿で田舎暮らし
自然豊かな九州南端の指宿で、四季を彩る花々と戯れながら 田舎暮らしをこよなく愛する爺さんの雑話
主の思い
2013/06/29 Sat. 17:40
category:何でも話
中断しホウキを持って出かけました。
小さな神社を集落の有志で守り数十年になりますが、高齢化が進み
参加できる方も少なくなりました。
私は畑仕事を済ませ、雨で傷んだ残りの”水蜜桃”を処分するため
ハシゴに乗ったのは良かったのですが、雨の後で滴に濡れてしまい
ぴしょびしょでした。

袋をかけなかった桃だけは、水分を多く含んで腐ったり、鳥さんに
突かれて9割は埋めました。
日持ちが悪く保存が効かないので、近所へお裾分けしたり、残りは
近くに住む孫に上げたいと思います。

長く生活していても気づかないのか、”芋がら”の白い花を初めて
見たような気がします。
”芋がら”は、一般的には里芋の茎を干した保存食として知られて
いますが、田舎では里芋と区別され茎を煮物や味噌汁の具にして
食べています。
皆様には余り馴染みのない野菜かも知れませんね、里芋の葉に
似ており、包丁で切るとスポンジのような沢山の空洞があります。

空き家になった隣の家の片隅にある”ねむの木”は梅雨を待って
いたかのように、淡紅色の花が咲き始めました。
住人から生存中に教えて貰った事があり、夜になると小さい葉が
合わさって垂れ下がり、その様子があたかも木が眠ってるように
見えるので”ネムノ木”の名が付いたと聞きました。
人が世を去っても、主の思いを継ぐかのように存在を示す様には
奥深さと物悲しさを感じています。


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