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故郷指宿で田舎暮らし

自然豊かな九州南端の指宿で、四季を彩る花々と戯れながら      田舎暮らしをこよなく愛する爺さんの雑話

人は減る一方 

参議院選挙と言えど、過疎化の進む現状について、対策や対応策を訴える候補者は
皆無ですが、私の住んでる集落は37世帯しかなく、おまけに高齢化率は50%を
遥かに超えて、消滅集落へと代わりつつあります。

横浜から移り住んで36年になる80代後半のご夫婦も、つい先日、ご子息の住む
都会へ引っ越され、集落の為に協力頂いた二人が去りました。
生きてる限りは、今の暮らしを続けると口癖のように言ってましたが、遠く離れた
息子さんにすれば、万が一の時を考えての選択だったと思っています。

240坪の敷地には、松の木の映える枯山水の庭園があり、本人が設計した家屋と
相まって、田舎にはない作りに近所では評判でした。
既に売り物件になっており、下見に来る人はいても、余りの広さが邪魔して、話が
まとまらないと聞きました。

増えるのは空き家だけで、私の隣家は住人が居なくなってから10年を過ぎようと
してますが、未だに売れずに売り看板のペンキは剥がれています。

昔の田舎は不動産取引が盛んで、不便な地にある田畑でも、高く売れていた時代も
あったに聞いてますが、我が家のオクラ畑に接する畑も、売りに出しているものの
荒れ地に化してしまいました。

昔は持てば財産、今は売りたくても売れない時代へと代わり、私が世を去った後は
草藪となって、周りに迷惑をかけるのではと思っています。

梅雨時は、湿度の高いジメジメした日和になる事は多いのですが、相も変わらずに
雨は降るものの、気温は上がらずに、ここ数日は扇風機もエアコンも不要で、朝は
ジャージと長袖を欠かせません。

その影響で、5時前後に始めるオクラの収穫作業は、生長が遅くなって、8時には
終えるようになり、やらなければならない外仕事はあっても、雨天では何する事も
できず、車庫の掃除をしたり、草刈り機や噴霧器などのメンテナンスをして時間を
潰しています。

そこにやって来た私より二つ年下の近所の方が話すには、数年間、単身で出稼ぎに
行くから、何かあったら奥さんの相談相手になって欲しいとの事でした。

最初は冗談と思ってましたが、よくよく聞いてみると、高齢の姉の介護をしながら
出身地でもある三重県で、ドライバーとして働くと言ってました。
新築したばかりの家に、奥様一人を残して行くとは、余程の事情があると思いつつ
聞いてましたが、重なる集落人の流失は残念でなりません。

これから校区運動会や、グランドゴルフなどのイベントが控えてるし、帰った後に
今年はメンバーを組めないかもと家内へ伝えたら、早いか遅いかだけの違いだけで
それが現実になったと思えばと無視をされて、消防訓練の手伝いに出かけた先でも
その事を他の館長へ話をしたら、現実は何処も一緒で、時代の流れだと尤もらしく
言われました。

飛んでくる放水の飛沫を避ける為に、松の下に避難してると「松かさ」の幼かさに
気づきました。
子供の頃の冬場には、落ちた物を拾って、水で濡らすと「かさ」を閉じ、乾かすと
再び開く遊びをやってましたが、遊び用具には事欠かない現代の子には、縁のない
物かも知れません。
花と生活
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